e-sportsへの投資事情③

米国にあるe-sportsチーム「100THIEVES」が3500万ドル(約35億円)の資金調達をしたという記事を以前、掲載しました。発表されたのは昨年になりますが今回はヨーロッパのe-sportsチームの資金調達について紹介致します。

欧州最大のe-sportsチームの一つであるチーム・バイタリティは、5000万ユーロ規模のe-sportsベンチャーファンドであるRewired.GGから1400万ユーロの追加投資を受けました。チーム・バイタリティは既に2018年11月に2000万ユーロの投資を受けており、総額にして3400万ユーロ(約40億円)の資金調達を行ったことになります。ちなみにチームは2013年に1万ユーロの資金で設立されました。

欧米では市場の拡がりにあわせて、e-sportsが機関投資家やファンド、投資運用会社にとって主要な投資分野になると見込まれており、今後もこのような資金調達の話題は次々と出てくると思います。

日本では賞金額の多寡で色々と話題になっていますが、e-sportsの市場構成としてはスポンサー・パートナー契約やメディア配信権などが、割合としては大きいです。市場で動く金額の大きさにあわせて、スポーツビジネスとしてどんどん大きくなっているのが現在の海外のe-sports市場です。

日本のe-sportsシーンも、こういったダイナミズムが欲しい所ですね。

参照:https://www.businesswire.com/news/home/20191107005364/nl/

文責:土田耕平