e-sports市場動向2020

2020年ももうすぐ折返しとなります。
コロナ渦によりe-sportsシーンも大型大会の中止など様々な影響を受けています。
今後の状況により色々と変わってくる可能性がありますが、少し前にNewzooで発表されていたe-sports市場動向をレポートします。

資料によりますと、2020年のe-sportsの市場規模は11億ドル(1180億円)となり、前年対比+15.7%の成長が見込まれています。
このうちの8億ドルはスポンサー収益とメディア権収益によるものとなります。
このスポンサー収益とメディア権収益については、2023年までに12億ドルまで増加すると見込んでいます。
e-sportsの観客(視聴者)は前年比で11.7%増加して4億9500万人になり、「マニア」と言えるほど熱心なファンはこのうち2億2290万人を占めると予想しています。
地域別で見るとやはり中国(3億8510万ドル)が最大の市場で、次いで北米(2億5280万ドル)、西ヨーロッパ(2億120万ドル)と見込まれています。

2019年のe-sportsでの主要大会イベントは885あり、総チケット販売額は5630万ドルで、賞金総額は1億6740万ドルでした。
日本円でおよそ180億円の賞金総額と考えると、e-sports大会の規模の大きさがわかるのではないでしょうか。
ちなみに1大会で最も高い賞金総額はDOTA2の「The International2019」で約3400万ドル(36億円)でした。
ただ、今年はフォートナイトの「Fortnite World Cup」やDOTA2の「The International2020」や「EVO2020」など大型イベントが軒並み開催されないこととなってしまっています。
オンラインでの大会は継続して開催されるでしょうが、2020年は昨対比で減少するのではないかと当編集部では予測しています。

大型大会の中止や不透明化する世界経済などネガティブな要因はありますが、前回のトピックで掲載したように既存スポーツとe-sportsの歩み寄りなど、新しい動きも出てきています。
Newzooの予測に沿って、e-sportsの市場規模が10億ドル超えをするのか、さすがに2020年については、右肩上がりだったe-sportsの市場規模も一旦落ち着くのでしょうか。
当サイトでは引き続き市場動向を皆様にお伝えしていきます。

参照サイト:https://newzoo.com/insights/trend-reports/newzoo-global-esports-market-report-2020-light-version/

文責:土田耕平