e-sports各国別獲得賞金額

「eSportsは海外では盛り上がっている」という話はよく聞きますが、実際のところ具体的にどこの国でどれくらい盛り上がっているのか、実態が分からないという方も多いはずです
あくまで1つのバロメータになりますが、e-sports大会の獲得賞金を例にとりますと、「eSoprts Earning」 というサイトの中に国別賞金総額ランキングというものがあります。今回はこちらのサイトの2018年各国別獲得賞金を参照しながら各国のe-sports事情を見てみましょう。
こちらのサイトによると2018年の獲得賞金上位3カ国は以下のようになっています。

1位:アメリカ
$2840万(約31億円)

2位:中国
$1680万(約18億円)

3位:韓国
$1395万(約15億円)

アメリカが2位中国を大きく引き離して、国別の獲得賞金額としては圧倒的な1位になりました
ただ賞金獲得プレイヤー数は中国1124プレイヤーと比較して3倍の3233プレイヤーいるので、一人あたりの獲得賞金金額としては中国の方が高いです。
3位の韓国は5,000万人という国の人口数で考えると、かなり賞金を獲得しています。獲得プレイヤー数も1143プレイヤーと中国よりも多いことを考えると、やはり元々PCオンラインゲーム大国としての強さを見せていると言えるでしょう。

このトップ3カ国に続くのが、デンマーク($1000万・約10億円)になります。
ここはちょっと意外に思われる方も多いのではないでしょうか。
そして実はこのデンマークの後の国もなかなか興味深いです。
5位フィンランド($731万・約8億円)、6位ロシア($691万・約7.5億円)、7位スェーデン($629万・約7億円)と北欧の各国とロシアが軒並みトップ10入りしています。(ちなみに北欧のもう一カ国ノルウェーは振るわず25位)
やはり寒い国では屋内でのゲームがはかどるのでしょうか。
日本のe-sportsチームもこれからは北海道や東北地方に拠点を構えるといいかもしれません。

日本の順位も見てみましょう。
日本は17位、獲得賞金は$225万(約2.5億円)となっています。
2017年の数字が$87万(約9500万円)であったのを考えると(順位は23位)、やはり日本におけるe-sports市場の伸び自体はあるといってもいいかもしれません。

最後に別のサイト(STATISTA)の記事でも2018年の国別獲得賞金金額を掲載していますので、参考までに見てみましょう。
若干金額に誤差はありますが、eSoprts Earning の並びと同じになっています
北欧各国が実は結構e-sportsで獲得賞金が高いといったのは、なかなか表に出てこない情報ではないでしょうか。
今後もe-sportsjapan.infoでは、様々な指標データを皆様にお届けしていきます。

文責:土田耕平