先日、e-sports先進国アメリカではすでに大学の奨学金メニューにe-sportsが入っていることを紹介しました。
ひるがえって日本では公立高校のクラブ活動にe-sportsを取り入れようとするだけで、反対が起きてニュースネタになりました。
「eスポーツに賛否 部活取り入れの動きも根強い反対」https://www.sankei.com/entertainments/news/190324/ent1903240003-n1.html
この記事で書かれている反対する教員の意見はまさに現状の日本のe-sportsの認識なのでしょう。
「eスポーツはスポーツなのか」
「学校で堂々とゲームをさせていいのか」等……
以前のコラム「体育文化が阻害する?日本のe-sports」でも書きましたが、本来、「遊び・娯楽」という意味合いで使われている「スポーツ」という言葉が日本では「≒体育」となっているため、「ゲーム」を部活でやるという事に反対が起きるのでしょう。
野球もサッカーも「娯楽」の一つであると考えれば、そしてそれを学生が学校活動の一環として勉強以外に行うものとして「部活」というものがあるならば、
そこに「e-sports(ゲーム)」が入っても特に問題は無いのではないでしょうか。
もちろんダラダラとゲームをさせるために公費を使わせるわけにはいかないので、どのゲームでどういった目的(大会の優勝など)をもってプレイをするのか、それに必要な機材などは何か、毎日の活動報告など、部活として存在させるならばそういったことを部員にきちんとやらせるのは当然です。
そういった事も考えずに、単に「ゲームだから」と反対するのは、思考停止に見えて残念です。
学校の部活でみんなと切磋琢磨して、他の学校と対抗戦を行う。
そしてうまい子がプロチームに入ってプロのe-sportsプレイヤーになる。
そんな未来が日本にやってくる時は来るのでしょうか……。
文責:土田耕平