e-sports界隈で使われているけれども、一般では使われなくて意味がわからない言葉を、なるべく平易に説明して、e-sportsにこれから携わる、あるいはその可能性がある方に、e-sportsについて少しでも知見を深めていただきたいコラム、今回は「FPS」を取り上げます。
「FPS」は「First Person Shooter」の略で、1人称視点(主人公視点)でゲーム内を移動して遊ぶアクション3Dシューティングゲームを指して使われる言葉です。
ゲーム画面に映るプレイヤーキャラクター(主人公)の姿は腕と持っている武器のみになりますので、ゲームへの深い没入感を味わえることが出来ます。
似たような言葉で「TPS」というのもありますが、これは「Third Person Shooter」の略で視点が主人公の後ろ(3人称視点)で、プレイヤーキャラクターの姿が画面内で全て見えるゲームになります。
ゲーム内容としては基本的には銃器等の武器を使って対人戦を行うガンシューティングゲームとなります。
以前、このコラムで紹介したMOBAに比べると、ゲーム内容自体はぱっと見てもわかりやすいものになっています。
ゲームを知らなくても「撃たれた、やられた」というのは、画面を見てすぐにわかりますので、e-sports観戦初心者でも取っ付き易いジャンルと言えます。
ただゲームの内容は戦闘(殺し合い)ですし、撃たれた時の鮮血の描写などもリアルだったりしますので、例えばFPSタイトルのe-sports大会を絡めてイベント等を企画する際はそのあたりの配慮は必要になってくるかと思います。
もともと「FPS」ゲームというジャンルは、昔からあり、かつて日本でも韓国産のオンラインFPSゲームタイトルが多数運営されていた時代があり、筆者がかつて所属していたウェブマネーという会社が2010年に東京ゲームショーに出展した時には、その名も「FPS甲子園」というイベントで7タイトルものFPSゲームを一同に集めたゲーム大会を開催していたりもしました。
その当時のタイトルで現在も日本でサービスを行っているのはゲームオン社の「Alliance of Valiant Arms(AVA)」のみとなっているのも時代の流れと言えるでしょうか。
現在、e-sports市場で有力なタイトルとしては「Counter-Strike: Global Offensive(CSGO)」や「Call of Duty: Black Ops IIII」などのタイトルが賞金額が高く参加プレイヤーも多いです。
「Fortnite」や「PUBG」等のTPSゲームも含めると、こういったFPS/TPSジャンルはMOBAと並ぶe-sportsを代表するゲームジャンルの一つとなっています。
文責:土田耕平