今回はe-sportsとは直接関係のないテーマとなりますが、ポーカーについて考察して見たいと思います。
日本に於いてのポーカーは、その知名度こそ高くとも、競技人口はと言うと、それ程多い訳ではありません。しかし、海外では競技人口が非常に多く、世界各国で大規模なトーナメント(大会)が頻繁に行われています。
特にオンラインでポーカーを競う事が出来る「オンラインポーカー」の成長は目覚ましく、その最大手である『PokerStars』のアカウント数は、全世界で1億を超えています。また、トーナメントの優勝者には高額賞金が出るという点も、業界を盛り上げる1つの要因となっています。
日本での一般的な認識と違い、海外ではポーカーは競技性が高いゲームである事からスキルゲームと定義づけされる事が最近の主流となっています。しかしながらまだまだギャンブルと認識されている方も多いのが実情です。
それは、ポーカーの遊び方の一つとして、海外のカジノでお金を賭けてプレイヤー同士チップを奪い合う「キャッシュゲーム」というものが存在したり、ゲームの勝敗に運が左右する側面がある影響かと思います。
しかし、海外でのポーカーのトーナメントの試合映像を見ると、ポーカーそのものが知力・体力が必要な、限りなくスポーツに近い物だと分かるはずです。特に決勝戦になると、その模様がTV中継される程です。
ここまで見ても、競技性、プレイヤーのスキルが必要、オンラインとの親和性、高額の賞金、日本と海外での捉えられ方の違い等、e-sportsとポーカーの共通点が非常に沢山ある事が分かります。
e-sportsの法律面に関する問題点がクローズアップされる事がありますが、ポーカーに於いても予選と本戦を地域別のルールで分けるなどの工夫がされているようです(この件に関してはまた別の機会に考察したいと思います)。
e-sportsよりも歴史の長いポーカー。ひょっとすると今後の日本でのe-sports発展のヒントがあるのかも知れません。
文責: 神名秀紀