オンラインイベントのみの難しさ

ゲームスタートからクリアまでの時間を競うRTA(RealTime Attack)というゲームスタイルがあります。
そのRTAの世界最大級のイベント「Summer Games Done Quick」というイベントが毎年夏に開催されているのですが、今年は新型コロナ渦の影響でオンライン配信のみで行われました。このイベントでは146ものゲームタイトルのRTAが行われ、あわせて「国境なき医師団」など慈善団体への寄付も集めており チャリティーイベントとしての側面もあります。
昨年の同イベントと比較して総視聴時間(45%減)、最大同時視聴者数(29%減)ともに減少しており、寄附金額も前年の300万ドル(約3億1700万円)と比較して、230万ドル(約2億4000万円)と減少してしまいました。
やはりオンラインのみでの大会は今までのように会場でみんなが集まってプレイする独特の雰囲気を再現できなかったことなどが要因として考えられます。

今年は主要なe-sportsタイトルの大会が軒並み中止となってしまいました。来年に向けて各メーカーとも開催するべく色々と対策を練っていますが、今までと同じようなスタイルでの大会開催は出来ないので、無観客あるいは限定した観客数での大会実施などオンライン化を図ってくると思われます。
ゲームの大会なんだからオンラインのみになっても関係ないのではないかという見方もありますが、スポーツ・興行として考えると、盛り上がりなどの面で、問題が出てくると思われます。
来年以降のe-sportsシーンはどのように推移していくのか、当サイトでは引き続き様々な情報を皆様にお伝えしていきます。

参照サイト:https://gamesdonequick.com/
https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/201009f

文責:土田耕平