「e-sportsで奨学金」と言われても、イメージが出来ない方が日本では大半かと思いますが、海外(特に米国)では、相当数の大学がe-sportsを対象とした奨学金制度を設けています。
もちろんその奨学金を受けるためには単にゲームをたくさんしているだけでは駄目ですが、「ゲームは遊び。受験勉強の阻害」といった捉えられ方しかしていない日本のゲームに対する固定概念を覆す事実かと思います。
編集部で実際にその数を調べた所、米国だけでも100以上の大学がe-sportsの奨学金制度を採用しています。
米国には約800の大学がありますので、その内の12,3%の大学に存在している事になります。
ここで、e-sportsの奨学金を採用している米国の大学をいくつか紹介します。
コロラド大学
https://www.colostate.edu/
カルフォルニア大学アーバイン校
http:www.universityofcalifornia.edu/
ニューヨーク大学
https://www.nyu.edu/
2016年からe-sports奨学金制度をスタートさせ、公立校として初の試みとなったカルフォルニア大学アーバーイン校では、奨学金制度があるだけではなく、学校施設の中に3,500平方フィートの専用施設があり、e-sportsアリーナや放送スタジオまで完備しているというから驚きです。
https://youtu.be/H5W_Jq_9LAY
https://esports.uci.edu/
奨学金の種類は一般的な奨学金と同様に、全額奨学金、部分奨学金というようにカバーされる範囲がその種類によって異なるようです。
どうすれば奨学金を受け取れるかに関しては、その学校によって基準が異なると思いますが、実際のe-sportsに於ける活動(トーナメント実績、VODの内容等々)を採用基準にしているケースが多いようです。
日本の大学でも野球や陸上などを対象としたスポーツ特待生などの制度はありますので、その競技の対象がe-sports(ゲーム)になったと考えるとわかりやすいかもしれません。
しかし、日本でこのようにe-sportsを対象とした奨学金制度が大学で採用されるかと考えると、その道程は相当遠いかと思います。
e-sports専門学校などは日本でも出来ていますが、むしろ日本の若者は思い切って米国の大学にe-sports奨学生として入ることを目標とするくらいの強い気持ちが必要かもしれません。
以前の記事でも取り上げたように、
米国はe-sports国別獲得賞金金額でTOPの国です。
米国の大学にe-sportsアスリートとして奨学金を得て入り、米国でプロ活動をして億円単位の収入を得る……。
そんな日本人e-sportsプレイヤーが出現する日がいつかは来るのでしょうか。
◆参考サイト
https://yellowzebrasports.com/15-best-tips-to-get-an-esports-scholarship/
https://mainichi.jp/articles/20180811/ddm/007/050/072000c
https://gyo.gg/schools/
https://nacesports.org/
https://tespa.org/
https://www.scholarships.com/financial-aid/college-scholarships/sports-scholarships/esports-scholarships-scholarships-for-gamers/
文責:神名秀紀