福岡に拠点をおきe-sportsチーム「FOR7」(PUBG Mobile担当)と「芝刈り機」(CoD Mobile担当)のマネジメントをしている株式会社CS entertainmentが、同じく福岡に拠点をおく株式会社みんなの銀行とパートナーシップを締結したとのリリースが先日発表されました。金融機関とe-sportsチームの組み合わせというのは珍しいので、今回はこの座組を紹介します。
「みんなの銀行」は今年の5月にサービスを開始した新しい銀行でスマホ上で全て完結するデジタルバンクです。デジタルネイティブ世代をターゲットとしており、同世代に人気のあるe-sportsとの取り組みを進めたのだと思います。
取り組みの一つは同行の機能であるBOX(仮想貯金箱のようなもの。そこに貯蓄預金を振り分ける)に「FOR7」もしくは「芝刈り機」の名称をつけたものを作成して、そのBOXに預金すると預金金額の1%が応援資金として対象のチームに支払われるというものです。この1%は銀行から支払われるものなので預金者の口座からは引き落とされません。現在の銀行預金の利息を考えると1%還元(自分にではありませんが)というのは大きいのではないでしょうか。
また、「FOR7」・「芝刈り機」メンバーは既に同行の預金口座を開設していて各選手に「Cheerコード」というユニークなコードが振られていてサイトに紹介されています。同行で口座を開設する時に、好きな選手の「Cheerコード」を入力すると、その選手と自分に1000円が付与されるというお友達紹介キャンペーン的なものもあわせて実施されています。
投げ銭とは違い口座開設や預金をすることによって、「みんなの銀行」から応援資金がチームに付与されるというものですので、若者でもやりやすいものになっていると思われます。
まずは「みんなの銀行」の口座開設と預金キャンペーンの一環としての取り組みから始まっている印象を受けますが、リリースには「中長期的な観点で「金融」×「eスポーツ」の新たなビジネスの可能性を共同で検討してまいります。」と書いてありますので、
「銀行」×「e-sports」という組み合わせが、新しいものを市場に産み出してくれることを期待したいですね。
参照サイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000066489.html
https://corporate.minna-no-ginko.com/information/corporate/2021/09/17/63/
文責:土田耕平