e-sports各国別獲得賞金額②

以前、当サイトで2018年の各国別e-sports獲得賞金ランキングを紹介しました。
この時は昨年1年間のみの単年の獲得賞金金額を見ましたが、参考にしたEsports Earningsでは毎年の獲得賞金金額が年ごとにアーカイブされていますので、2018年獲得賞金金額Top5の国(米国・中国・韓国・デンマーク・フィンランド)に我が国日本(17位)とお隣の台湾(18位)を加えて、ここ10年の獲得賞金金額の推移をグラフにしてみました。

昨年は米国の獲得賞金が図抜けていましたが、ここ数年は米国と中国がTop2として市場を牽引しているのが良くわかります。
また、e-sports市場の黎明期である2010年-2013年あたりは、元々PCオンラインゲーム大国であった韓国が獲得賞金金額では1位でした。
ここ数年は米国、中国には敵いませんが、しっかりと両国に続いているところは、さすがといえるでしょう。

IT先進国のイメージが強いデンマーク、フィンランドの北欧各国は市場拡張にあわせて、一気に獲得賞金を伸ばしています。
人口が少ないので、この先どこまで伸びていくのかはなんとも言えないところですが、この伸び率は興味深いです。

日本は、2015年頃まで他国との相当な差が見受けられますが、「e-sports」という言葉が少しづつあちこちで使われだした2016年くらいから伸びてきています。
日本でのeSportsに関しては法律やメインストリームのPCゲームのプレイ人数の少なさ、ゲームに対する一般的な社会認識など、諸外国と比べて色々と難しい問題が多い状況ですが、その中でもこのように確実に市場は伸びています。
今後、法整備などの環境が整えば、現在は大きく水を開けられているe-sports大国に追いついていけるようになっていくのでしょうか。

文責:神名秀紀